Hacienda

11月 9th, 2009 Hacienda vs DEEP-IN-SIDE – 2009.11.07

静岡の最深Deepスポット”Rajishan” にて定期的に行われている”DEEP-IN-SIDE”と”Hacienda”の共催イベントが先日11/7、スペシャルゲストとして FreakyShowに現在日本のアンダーグラウンドクラブシーンで圧倒的な存在感を放つ千葉”Future Terror”よりDJ NOBU、Rajishanに東京より代官山Saloonでの「Alejandro」、東高円寺Grass Roots等、様々なpartyでの活躍で知られる1TA-RAW(EXTRASKANK)を迎えて 開催された。

@Freaky Show

Freaky ShowのスタートはDJ ysk。タイトなリズムのトラックをスムーズに組み合わせ、決して急ぎすぎることなく、partyのオープニングを演出していく。
続くDJは”Hacienda” のオーガナイザーであるIshikawa。彼独自の選曲眼によって選び抜かれたファンキーながらもズシリと重い音が刻まれたレコードが次々にターンテーブルにセットされては鍛え抜かれた抜群のテクニックによってmixされ、濃密なグルーヴがフロアを温めていくのがわかる貫禄のプレイ。
そして多くのクラウド達が週末の再会を祝い、抱擁をすっかり終えた頃、DJ NOBUがブースに上がる。その瞬間空気が確かに変わり、一種緊迫に似た雰囲気の中、彼が一枚目のレコードをmixした瞬間、フロアの歓喜は一気に沸点に達した。
リズムが変わる度、エグいエフェクトがかけられる度にフロアの至る所から歓声ともため息ともとれる声が漏れ、グルーヴは大きなうねりとなってフロアを飲み込んでいく。そのDJに対するストイックな姿勢と、小細工無しの侠気あふれるプレイにFreaky Showは完全にJackされていた。
ここで触れておきたいのがYoshizawa (OCTET DESIGN)によるLIGHTING & VISUAL。従来のVJによる映像の表現とは全く異なり、リズムと映像の変化を同期させるプログラミングによるシステムに多くの人々が目を奪われ、”映像を見ながら踊る”のではなく、”映像と踊る”という新しい楽しみ方に多くの反響があった事は、今後の”VJ”というパフォーマンスに新たな表現の手段を提示できたのではないだろうか。
続くDJ KazuyoshiはDJ NOBUからのハードコアな流れを引き継ぎつつも、徐々に踊り倒し、少々疲れが見えて来たクラウド達を優しく包み込むようなトラックを織り込んでゆく心憎いDJ。
注目すべきは彼はプレイ中にほとんど手元をみていないという事。目線は常にフロアにあり、クラウド達を見つめながらプレイする。
ここからは個人的な感想に過ぎないので恐縮だが、party前からの様々な準備~当日のサウンドシステムのセッティング、party中の心配りなど、彼のDIY精神、partyを愛する心から学ぶことは多いと改めて実感した。

@Rajishan

Rajishanのトップバッターは”Hacineda”のShida。最近メキメキと実力とプレイの幅を広げて来た彼のセットは DeepHouse~DiscoDubな展開でオープンアップ。これからのズブズブな展開を予想させるDJで怪しい雰囲気を醸し出す。
この晩Rajishanのデコレーションを担当したRyotaの密林を連想させるようなセットと相まって沼はさらにその底を掘り下げていく。
keicoのプレイはまさに”Rajishan”。低音がブンブンうねるNewRoots~DubStepを天性としか言いようの無い感性で見事に繋ぎ、 Rajishanに集まった低音好きの猛者達を手玉にとった。今後楽しみな女性(というにはあまりに男前過ぎる)DJだ。
続くDJ Kazaokaは流石の安定感をみせる。とにかく彼のプレイは幅が広く、その全ての音楽のおいしい部分を知っている。Shida~Keicoによって産み出された深くドロドロのグルーヴは彼の手によってさらに多くの音の要素を含み、クラウド達に喜びの悲鳴をあげさせていた。
そしてDJ 1TA-RAW。Grass RootsやSaloonをはじめ、都内のアンダーグラウンドな箱で自らのオリジナルなDJスキルを磨きあげてきた男のDJはHIP HOP~Reggaeを経てJungleと実に多彩である。時折織り交ぜるダンスホールなトラックもまた、彼の歴史とブラックミュージックに対する愛情を表現するのに十分過ぎるほど効果的で、前回の”Hacienda”でのプレイでロックされた人たちを始め、初めて聴いたクラウド達をも彼の世界に巻き込んでしまった。
そして気がつけば朝。Freaky Showを閉めてRajishanに向かうとDJ Shidaが二週目のプレイ中。まだまだ踊り足りない強者達を相手に奮闘していた。
思い思いに談笑する者、まだひたすらに音を欲する者、泥酔してへたり込む者、まだまだレコードをかけたいDJ、様々な人々のテンションを包みこんでRajisanは閉店を迎えた。

今回の”Hacienda”vs”DEEP-IN-SIDE”はこれからの静岡のシーンを占う上で非常に有効なpartyだったと言えるだろう。 partyを主宰する側の人間達の熱意と気概、参加するクラウド達の”楽しみたい”という純粋な気持ち、その両方の思いを実現する場所を提供してくれる箱。
静岡という地方都市の街でもこれだけのDIYでクレイジーなpartyができる。多くの人が楽しむ事ができる。この経験を次のpartyへと活かす、また、活かしてもらいたい、という気持ちが心地よい疲れとともに心に残ったpartyだった。

今はただ、オーガナイザーはじめスタッフ、そして全ての参加してくれた皆さんに感謝の言葉を言いたい。

「ありがとう、また、やろう。」

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